同軸トラップ 「TOP」


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同軸トラップ(俗に言うYAAトラップ)は既に多くの文献や、多くのウェブサイトで公開されているのでご存知の方も多いと思いますが、なぜこのように動作する、というようなことはあまり触れられていない気がします(触れられていても難しかったり、常識と思われる部分は端折られている)。私は電気が専門ではないので詳しいことはよくわかりませんが、趣味の範疇で高周波を勉強していて見つけた「スミスチャート」をもとにこのフィルターの働きをみていきたいと思います。(ここは間違っている、などお気づきの点がありましたらぜひ教えてください)

1.同軸トラップ(YAAトラップ)とは

特定の周波数より高い周波数をカットするローパスフィルター、特定の周波数帯のみを通過するバンドパスフィルターなどが市販されています。これらはコイル(インダクタ)やコンデンサ(キャパシタ)で回路を組んで、共振周波数を設定することでフィルタリングしています。私たちアマチュアでもコイルを巻いたり、いコンデンサさえ入手できれば作ることができますが、材料入手や調整が大変です。

同軸トラップとは、λ/4 x短縮率の長さの同軸ケーブルを用意するだけでほぼ希望のフィルターが作れてしまうという優れものです。ただ同軸をちょん切ったものと、TコネクタがあればOKです。たったこれだけでフィルタができてしまいます。不思議。ただし、帯域が広いローパスや、ハイパスのようなものはできません。下の図のようにとぐろを巻かせておいてもOKです。



同軸トラップは、基本的には必要な周波数の高周波(電波)は通過し、不要な周波数の高周波をカットする、といった効果があります。例えば、7MHzの2倍高調波が14MHz帯に妨害を与えているとします。この場合、7MHzは通過して、14MHzをカットするようなものを作ることができます。コンテストでM/M(マルチオペマルチバンド)をやるとき、同時にいろいろな周波数帯に出るので他バンドからのかぶりは深刻な問題です。これを改善してくれるのが同軸トラップです。シングルオペ局で、2台(それ以上)のHF機を並べて、7MHzでCQを出しながら、14MHzを聞いたりする場合(SO2R)でも有効です。

製作方法、寸法などは探せばいくらでもありますのでそちらをご参照ください。←不親切だなぁ(^^; (スミスチャートを紹介して、最後に書く予定・・ご勘弁を)

・とても参考になるサイト
http://www.ganko.tohoku.ac.jp/~psj/tech01.html (JG7PSJさん)
http://jq1bvi.hp.infoseek.co.jp/doujikutrapp/doujikutrapp.html (JQ1BVIさん)



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