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FTシリーズ」「FBシリーズ」「Tシリーズ

トロイダルコアを見分ける

かなりいい加減ですが、FT#43とFT#61を判別してみました。
※参考にすることはあまりお勧めしませんhi





○FTシリーズ・フェライトトロイダルコア
  マンガン・亜鉛(Mn-Zn)系とニッケル・亜鉛(Ni-Zn)系の複合フェライトで高温で焼結した
  コア。Mn-Znフェライトは比抵抗が10~数百Ω・cm程度の導電性を持っているが、
  高い透磁率が得られる。しかし、低損失として使用できる周波数は数百kHzが限度

  Ni-Znフェライトは比抵抗が10^5Ω・cm以上と非常に高く、数MHzはで低損失で
  使用でき、比透磁率μs=1000程度である。
用途としては、材質によって1kHzから
  数MHz以下の周波数で高いQが得られるのでフィルターやRFコイル、高いインダクタンスを
  必要とするコイルや低電力用トランス、広帯域トランス、パルストランス、高周波チョークコイル
  等と幅広く使用することが出来る。

  推奨
周波数範囲
MHz
初透磁率
μi=B/H
最大透磁率
μmax=Bmax/H
飽和磁束密度
H=13
oersteds gauss
残留磁束密度
gauss
キュリー温度
初透磁率
温度係数
20-70℃
%℃
損失係数
tanδ/μi
保磁力
oersteds
#63 15-25 40 125 1850 750 450 0.1 110×10^-6
25MHz
2.40
#61 0.1-10 125 450 2350 1200 350 0.15 32×10^-6
2.5MHz
1.60
#43 0.01-1 850 3000 2750 1200 130 1.00 120×10^-6
1MHz
0.30
#77 0.00-2 1800 6000 4600 1150 200 0.60 4.5×10^-6
0.1MHz
0.22
#75 0.001-1 5000 8000 3900 1250 160 0.90 5×10^-6
0.1MHz
0.16

※推奨周波数範囲は最適なQが取れる範囲を示している。




○FBシリーズ・フェライトビーズ
  材質はFTシリーズと同じで、使用目的によって一般にフェライト・ビーズと呼ばれている。
  小さいFTシリーズ・トロイダルコアと言ってもよく、材質:FT#43材が一般的に売られている。
  使用用途は電源ライン変調回路、オーディオ・アンプ回路、高周波アンプ回路等の高周波
  の回り込み防止阻止として使用できる。

  寸法(mm) インピーダンス(Ω/1個)
外径 内径 高さ 10MHz 50MHz 145MHz
FB-101 3.7 1.4 3.3 15 30 38
FB-801 7.5 2.4 7.5 44 85 101
FB-225 6.0 0.7 240 240 564 714

例えば50MHzで400Ω以上のインピーダンスが必要な場合、FB-225なら1個(564Ω)、
FB-801なら5個(85Ω×5=425Ω)直列に入れる必要があります。




○Tシリーズ・トロイダルコア
  カーボニル鉄粉(Fe(CO)5)を絶縁物で包み、トロイダル型に加圧・高温で焼結したコアで
  高い透磁率は得られないが、高周波でも低損失。また温度係数も小さい特徴を持つ。
  用途としては高い周波数で、高いQが必要なコイルの発振コイル、RFタンクコイル、フィルター
  コイルなど。

  カラーコード 比透磁率 温度安定性
ppm/℃
最適周波数範囲
Hz
通常周波数範囲
Hz
41'HA' 75 975 --- 1k-100k
3 'HP' 35 370 50k-500k 20k-1M
15 'GS6' 赤&白 25 190 100k-2M 50k-5M
1 'C' 20 280 500k-5M 100k-10M
2 'E' 10 95 1M-30M 150k-50M
6 'SF' 8 35 10M-90M 1M-120M
10 'W' 6 150 60M-150M 10M-200M
12 'Irn-8' 緑&白 3 170 100M-200M 50M-250M
0 'Ph' Tan 1 --- 150M-300M 100M-350M





以上、参考文献 アミドンT/FT/FBシリーズ取扱説明書。
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